映画「ミレニアム 火と戯れる女」、映画「ミレニアム 眠れる女と狂卓の騎士」
第二部と第三部を一気に見た。第一部はハリエット・ヴァンゲルという少女の失踪事件の真相を追うものだったが、その真相を追う手伝いをしたドラゴン・タトゥーの女・リスベットの秘密については断片的にしか明らかにされなかった。この第二部と第三部はまとめて一つの物語であり、ここでリスベットに関わる秘密が全て明らかにされる。
この映画もスウェーデン・デンマーク・ドイツの合作映画で、配役はほとんど前作と同じだが、監督がダニエル・アルフレッドソンに替わっている。
リスベットの悲惨な少女時代、母親との不幸な関係、父親の関係する陰謀など、想像も出来なかったようなストーリーが展開する。ミカエルの所属する雑誌、ミレニアムはその真相を暴くために(そしてそれはリスベットを救うことにもつながると信じて)ミカエルを中心に取材を続けるが、やがてその火の粉は記者たちにもおよび、ついに犠牲者が出る。雑誌ミレニアムもその特集記事を出すどころか休刊の危機に陥るのだが・・・。
今回はリスベットはほとんど単独で行動する。並行する形でミカエルたちが動くがほとんど絡みがない。しかし気持ちはつながっているのだ。最後のリスベットの裁判がクライマックスだが、全てが仕組まれた中で、ミカエルに弁護を依頼されたミカエルの妹(女性弁護士)が起死回生の弁論を行う。
原作者のスティーグ・ラーソンは五部作を予定して物語を書いていたらしいが、このヨーロッパで絶賛された小説の出版を見ることなく、もちろん映画も見ることなく心筋梗塞で急死しており、第四部を書きかけたままになっている。この作品はジャーナリストだった彼の処女小説だった。
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