議事録
東日本大震災で設けられた「緊急災害対策本部」の会合議事録が作成されていないという。
会議をするときは、特に意図的でなければ議事録を作成するのは小学校の学級委員会でさえ常識である。ましてや「緊急災害対策本部」に出席するような顔ぶれの人達は世間では「有識者」と認められるような人達であろうし、だから委員に選ばれたのであろう。会社であれ、役所であれ、大学であれ、会議があれば議事録を作成してきたはずの人々だ。うっかり作成しなかった、などと云うことはあり得ない。会議と議事録はセットと言って良い。
議事録がない、というのは本当に議事録がないのか、または議事録はあるけれど公開したくない内容なので、または全く内容がないので、ないことにしているかどちらかであるが、「ない」という結果が確定された場合は会議そのものが存在しなかったということにならないか。会議で決まったことがあり、決定事項が公開されて、それにより何らかの事実の進展があればそれはそのまま不備ではあっても議事録の代わりと云えるが、それすらないのであれば会議はなかったのだ。
なかった会議に招集された人々は何もしなかったのであり、それに対して日当や交通費が支払われるいわれはない。何せ記録が存在しないのだ。「緊急災害対策本部」の人達は速やかに会議に参加したとされることに対する報酬を返還することで責任を取ることを提案する。
そのほかにも今回菅直人元首相により作られた組織は三十あまりあると聞く。それぞれの会議の議事録が不備なものがありそうなので検証するという。検証結果を公表し、同様であれば同じ措置を取り、返還されたお金をささやかでも復興資金に充てたらどうだろうか。
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