鷲田清一・内田樹著「大人のいない国」(プレジデント社)
大阪大学総長で哲学者の鷲田清一氏とわが内田樹先生の対談および競作である。
今の日本は成熟した社会と言えるのか、それともただの幼稚な社会なのか。問題意識をかけらでも持っている人ならば答えは明白だ。ではなぜこうなったのか、何が原因なのか。それに対して表面的な現象をあげつらうことなく、本質的なところについてふたりの識者が考えた。
本が薄い(約120頁)分二人の意が尽くされていないし、意見の調和にも到っていないが一つの考えるヒントになる本である。
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