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2012年1月 3日 (火)

高野和明著「グレイヴディッガー」(講談社文庫)

Photo_2 本文と関係ありません。

2011年に読んだエンターテインメントで一番面白かったのは高野和明の「ジェノサイド」だった。そういえばこの作者が江戸川乱歩賞を取った「13階段」も中身が濃くて奥行きがあってとても面白かった。
この物語は中盤まで読んでいる限りどちらかというと軽妙な主人公の言葉のやりとりで、シリアスな展開が損なわれているような気がするが、とんでもない。ラストまで読んでいくうちにぐいぐいと物語に引き込まれていく。ノンストップアクションの映画のように場面がめまぐるしく転換し、ラストへ突入する。タイムリミットのある話なのでそれでいいのだ。この人の本はレベルが高いことがよく分かったのでまた別のを読んでみたくなった。グレイヴディッガーとは墓堀人のこと。

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