中国ウオッチ・お年玉
旧正月明けの上海テレビのトーク番組で、お年玉の話題が出た。スタジオに呼ばれた上海の子供たちにお年玉をいくらもらったのか聞くと、2000元~数万元(一元は12円ちょっと)もらったそうだ。平均で8000元くらいか。中国は親類の関係が日本より濃いからくれる人も多く、日本よりずっと多くなっているのではないか。
お年玉をあげる側の最低は500元だという。これは「もなさん」のブログにも書かれていた。日本なら6000円というところだが、物価などから考えたらその2~3倍の実感だろう。ずいぶん高額だ。
教育心理学者がこの傾向に対し、金銭感覚を狂わせ、悪影響を与えている恐れがある、と語っていた。教育心理学者でなくともそう思う。そういえば田舎に帰省するのをいやがる人たちの理由のひとつがこのお年玉だった。中国では年寄りや親にもお年玉のようなものを渡す。彼らは苦労して子供の教育費を捻出してきた。その子供が都会に出て高い給料をもらっているはずなのだから見返りを求めるのは当然、と思っているのだが、なかなか都会に暮らしているから、といっても豊かに暮らしているのは一握りでたいていはかつかつの生活をしている。だから帰りたくなくなるのももっともだ。
一人っ子政策で子供はちやほやされ、小皇帝として家族に君臨するが、あとでその見返りを求められるのだからたいへんだ。お年玉は使わずにためておいて大人になってからに備えた方がいいぞ。
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