中国ウオッチ・農地買収、牧場買収
豪州日報が、中国大手の農業企業が西オーストラリアの農場買収を打診していることを報じた。買収予定の農場は複数で、約8万ヘクタールと見られている。この農業集団はすでにオーストラリア、ロシア、フィリピン、ブラジル、アルゼンチン、ジンバブエ、ベネズエラなどに投資を進めており、現地での雇用100万人に寄与しているそうだ。
従来はレンタルで土地を確保してきたが、今回は買収ということで、オーストラリアの農業関係者はオーストラリアが中国の食糧生産地にされてしまうと危惧しているが、現地の農民の中には相場の2倍の提示価格を歓迎しているという。
ニュージーランド政府府は中国の企業(オーストラリアの場合と別の集団)が同国の牧場16カ所の買収を認可した。ニュージーランド政府は、海外の投資家が購入した農場は併せてまだ1%足らずで問題ではないとし、購入を認可して牧場は持ち主が破産して買い手を探していたものだと説明している。
これに対して土地を手放したい農家がかなり存在する中で海外投資家による買収が加速するきっかけになりかねないとして売却を阻止しようという動きもあるという。
中国と韓国の食糧確保のための農地買収戦略がかなり世界的に行われている。日本も続け、とはいわないが、これが新しい資源戦争につながるようなことになりそうな気がする。
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