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2012年1月23日 (月)

中国ウオッチ・豚肉禁止

 中国のボート競技の代表選手が、オリンピックまで豚肉を食べることが禁止されているという事実をブログに書いた。北京オリンピックのときに中国の金メダルを取った選手がドーピングで引っかかり、メダルを剥奪された上、二年間の出場停止処分を受けたことがある。調査の結果、摂取した豚肉に興奮剤が入っていたことが分かり、不可抗力として処分は取り消された。中国で行われた競技大会でドイツの選手も豚肉を食べたことでドーピング検査で引っかかっている。
 このようなことから、中国の体育協会は豚肉に関しては北京から特別管理されたものを送り、それ以外は食べないように指導していたが、全面禁止になったというのはその特別なものさえ信用できない、ということだろうか。
 これについて体育総局は外食での豚肉摂取に注意するよう指導しているだけであり、通達が誤解されている、としている。そしてブログの文章は削除された。
 それにしても検出された興奮剤などは使用が禁止されているものであり、それがあたりまえに摂取されてしまうような野放し状態であることがこれで明らかになってしまった。旅行でたまたま何回か食事で摂取するくらいなら、毎日食べている中国人がバタバタ倒れているというニュースもないから大丈夫だと思うが、中国の食の安全はどうなっているのだろうか。
*中国では赤みが多い豚肉が高価で売れることから「痩肉精」という塩酸クレンブテロール、ラクトパミンなどの化学物質が安易に使用されている。これを使うと赤身の肉に変身するのだ。これを摂取すると興奮剤としてドーピング検査に引っかかる。
 

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