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2012年1月12日 (木)

「清末見聞録(清国文明記より)」・迎春の準備②

Photo 烏鎮で見た灯籠。

蜜供 日本では歳徳神、祖廟などに鏡餅を供えるが、中国では鏡餅の代わりに蜜供(ミーコン)を供える。蜜供は麦粉で大きさは小指ほど、長さは一、二寸(3~6センチ)くらいの四角な棒状にして油で揚げ、この棒を組み立てて四角形の塔を作り、これに蜜をかけたものである。味はかなり甘い。
灯籠 日本では盂蘭盆会(うらぼんえ)に灯籠を売っているが、北京では上元節の用意のために、歳末に灯籠を売っている。灯籠は絹張りガラス張りなどがあり、山水、人物、花鳥などの画が描いてある。その詳しいことは上元節の項に述べる。
 さて、官庁は十二月の十九、二十、二十一の三日中の吉日を占って、封印つまり仕事納めをし、正月もまた同じ三日中の吉日を選んで開印つまり仕事始めとする。商店はたいてい十二月の十五日から二十日までに一切の計算を終わって仕事を終え、正月は大商店は一ヶ月くらい休むものがあり、小商店は一週間くらい休む。正月の休業では飲食店も一切店を開けないから、幕の内には二週間くらいの糧食を買い込んでおかないとならない。

*「北京の除夜」の項で蜜供のことを蜜柑か?としたが、辞書を調べても不明だったためで、ここに説明がありました。

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