中国ウオッチ・18%多い
中国の国家統計局が発表した人口関連の統計によると、2011年の男女出生の割合は、女児100人に対し男児は117.78人だったという。これは2010年よりも0.16人低下したと云うが驚くべき男子の比率の多さである。
香港、マカオ、台湾を含まない中国の人口は、2011年末で13億4735万人で、男子6億9068万人、女子6億5667万人だった。これは女子100人に対し男子105.18人であった。
世界的な統計数字では、出生比率は女児100人に対し男児105人である。これが自然な比率であるが、男児は病気などで死亡する率が女児より高いため、最終的には100~102人に治まり均衡する。
中国が日本との戦争で失った人命の数は日本よりはるかに多かった。それは直接日本軍との戦いで失われたばかりではなく、国民党軍と共産軍との内戦によるものも多く含まれる。ここで死んだのは女子もいたとはいえほとんど男子である。ということは、当然中国全体の男女比率はほぼ1:1であっておかしくないはずなのだ。
2011年の出生数が1604万人と云うことなので概算すると女児およそ735万人、男児およそ869万人だ。約135万人程度男児が多い。一人っ子政策が施行されて30年あまり、単純に考えて約4000万人の男子が自然より上乗せされていると見ると、現在の中国の総人口の男女の差よりもやや多いがほぼ了解される数字となる。
今は医療の進歩で世界中男子の死亡率は女子とあまり変わらなくなった。意図的な比率の偏向を行わなくても男子過剰となる。そこにここまで長期的な、そして国民的なひずみを続けた国がどうなるのか、生物学的な実験をしたようなものだ。自然の淘汰を経ない男子がふえれば当然草食系男子がふえる。中国は将来日本以上に軟弱な国になると断言する(冗談だから信用しないでね)。
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