映画「あの夏の子どもたち」
2009年フランス映画。監督・ミア・ハンセン=ラヴ、出演・ルイ=ド・ドゥ・ラングザン、キアヌ・カゼッリほか。
フランス映画はセリフが多い。この映画の前半はそれにくわえてひたすら携帯が鳴り続け、その会話の断片から、主人公の映画プロデューサーが資金繰りに窮していることが分かる。そんな状況の中でも週末となれば妻と三人の娘を連れて田舎の別荘に行き、家族と過ごす。
この映画ではたったひとつの事件を除いてはたんたんと日常が過ぎていくだけである。正直山場がないので前半は時間の経つのが遅くて途中で眠くなってしまった。しかし後半になって、家族の意味、お互いのかけがえのなさについてしみじみと訴えるものがあり、気がついたらあっという間に見終わっていた。こういう映画もあるのだ。スペクタクル映画の極北にあるこのような静かでやさしい映画も、時には良いかもしれない。
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