世界七大自然景観
昨年秋に済州島に行ったとき、済州島が「世界七大自然景観」に選ばれるために韓国が国を挙げて運動中であり、まもなく決定されるであろうと云われた。日本では「世界七大自然景観」などと云うものがある話は聞いたことが無く、そういうものがあるのか、と思っていた。
結局12月22日に正式に確定したそうだ。とりあえずおめでとう。済州島は良いところだったし、見るところも多く、何より海がきれいだった。さらに観光が発展する可能性も感じられた。中国人の訪問も急増しており、特にクルーズで大量に乗り込んで来るパターンが多くなっているそうだ。
ところで「世界七大自然景観」を認定するのはスイスのニュー・セブン・ワンダーズ財団というところだそうだ。今回の選定は投票によるものだったそうで、その投票には誰でも参加できて、しかも重複投票が許されていたという。だがその候補地別の得票数がどのくらいだったのか、発表されていない。
韓国メディアがこの選定についての疑惑を取り上げていた。先ずこの財団について確認するため、所在地を訪ねたところ、そこは財団の創設者の母親が運営する博物館だった。財団について現地で聞き取りを行ったが、その財団について知る人はいなかった。またドイツに事務所があることになっていたがその事務所も存在しなかった。
韓国はこの投票に公務員を投入し、電話をかけまくった。昨年9月末で1億回以上、その料金は210億ウオン(約14.7億円)に達すると見られる。
昨年9月で最終候補地の28カ所に残ったインドネシアのコモド公園が、財団から「世界七大自然景観」の発表式の開催費用として3500万ドル(なんと27億円)を求められていたことも判明した。韓国政府は明らかにしていないが、同様以上の支払いを行った疑いがあると見られる。
済州島の複数の市民団体からは詐欺だったのではないか、との声が挙がっている。
日本ではそんな話に乗ったところはないことを祈る。
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