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2012年1月12日 (木)

中国ウオッチ・イラン制裁

 アメリカのガイトナー長官が、中国を訪問し、核開発を進めるイランに対する制裁に協力要請を行った。中国は元々この制裁に対して反対する態度を取っており、今回の要請に対しても明確な回答は行っていないようだ。
 実はイランにとってアメリカや日本は原油輸出先として主要ではあるものの、現在の最大の輸出先は中国であり、中国抜きの制裁を行ってもその分を中国に振り向ければ制裁の効果は半減する。
 ガイトナー長官は今日日本に入って日本政府にイラン制裁協力の依頼を行う。アメリカのように自分の国で原油がとれる国と違い、日本にとってイランからの原油を止めることは産業界のみにとどまらず、社会生活全般にかなり深刻な影響が出ることが明らかなのだが、野田首相はどんな返事をするつもりなのだろうか。
 元々イランと日本の関係は良好であったものをアメリカの強引な圧力で蓄積されたパイプは破綻してしまった。その損失は計り知れない。そこへつけ込んだのが中国であり、中国がその権益を手放すとは思えない。 イランはアメリカの制裁が実施されればホルムズ海峡を封鎖すると通告している。そうなると先ずガソリンはあっという間に200円を超えることになるだろう。そして日本が備蓄で食いつなげるのは2~3ヶ月なのでその後には深刻なエネルギー不足の危機に陥るだろう。

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