矢野誠一著「昭和の藝人千夜一夜」(文春新書)
藝人といっても落語家や漫才師ばかりではない。歌手や俳優も含めて、八十八人が取り上げられている。昭和時代を駆け抜けた面々は、あるいは名人名優だが、中にはついに死ぬまで名をなさなかった者もいる。あるいは破天荒に生きて人には迷惑しかかけなかった者もいた。しかしあげられたひとはみな確かに昭和という時代を生きた藝人であった。
この本を読んで、確かにこういうひとたちがいたことを思い出した。中には時代が少し違ったので知ることのなかった人もいるが、その人たちを偲びながら、昭和という時代があり、自分もそういう昭和という時代に生きていたのだ、ということをあらためて思った。
« 中国ウオッチ・三つの恐怖 | トップページ | 「清末見聞録(清国文明記より)」・北京の四時(しじ・四季) »
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)
コメント