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2012年1月 9日 (月)

中国ウオッチ・乳幼児誘拐事件続報

Photo_2 子どもが愚図っていましたが誘拐ではありません。

Photo_3 これも自分の子どもでしょう。

 中国では巨大な組織により、女性や乳幼児の人身売買が行われてきた。当局は徹底的な摘発を行ってきたが、特に昨年は全国一斉に大がかりな摘発が行われ、乳幼児だけで1万8500人が救出された。しかしそれは氷山の一角で、実際に誘拐された子どもはその数倍だろうという。
 誘拐されるだけではなく、農村部の貧困家庭などは生活のために泣く泣く自分の子どもを売っているものもあるようだ。また黒孩子(ヘイハイズ)と呼ばれる闇の子が売られていることも知られている。黒孩子は一人っ子政策の落とし子で法律的に許されない第二子、第三子のことである。この政策に違反すると年収の何割もの罰金を払わなければならず、貧しい人には支払いは不可能である。その子をひどいときには村の役人が取り上げて業者に売り飛ばして懐に入れたりするのである。
 子どもが欲しいがどうしても子どもの出来ない夫婦はこういう組織から子どもを買う。報道によれば男の子は五万元(約60万円)女の子は三万元だそうだ。ひよこのように、昔は女の子は三分の一以下だったが少し値上がりしている。
 世界中にこのような犯罪があるのは悲しい事実だが、中国のように大々的で、しかも時には公務員も関係しているなどというのは聞いたことがない。幸い中国の一人っ子政策も試験的に緩和され、今後解消する可能性が出てきたようだが、需要がある限りこのような犯罪はなくならないだろう。

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