中国ウオッチ・江沢民は裏切り者?
中国のある歴史家たちが、論文で「江沢民は父親とともに日中戦争当時、日本に協力した裏切り者だった」と主張した。これに対し、中国中級人民法院(裁判所)は昨年国家政権転覆扇動罪で懲役10年の判決を言い渡していたことが明らかになった。しかしその歴史家たちはすでに逃亡しており、行方不明だという。この歴史家たちはそもそもは共産党の一党独裁を批判、高級官僚の腐敗を厳しく糾弾する論文などを発表し続けていた。
しかし江沢民の父親が、当時の親日的傀儡政権の汪兆銘政府の高官だったことは事実と言われる。そのために江沢民はのし上がるまでに普通以上の苦労をした。その結果、何もなかった人以上に反日的な姿勢を身につけたとみられる。
江沢民が主席だった時代の反日教育の結果が、中国と日本との間にどれほどの弊害になっているか、深刻なものがある。江沢民は過剰にそういう姿勢をとらざるを得なかったとしても歴史的な責任は重い、と私は考えている。
その裏返しのことが今回の判決なのだろう。そしてそれが死刑でなくて懲役10年というところに微妙な感じを受ける。
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