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2012年2月17日 (金)

中国ウオッチ・教育格差

 OECD(経済協力開発機構)が2010年に行った国際学力テストで、上海の子供が閲読、数学、科学の分野で世界第一位であった(日本はゆとり教育の成果で残念な結果だった。先日、ゆとり教育を進めた当時の文科省の担当者がテレビで失敗だったと認めていた。その実験により損なわれた十数年間に対してどう責任をとるのだろうか。しかし事実を認めたその文科省の担当者はまだましだ。その風潮をあおり、文科省をそうさせるように仕向けたマスコミと日教組は反省もなく知らんふりだ)。
 中国の教育熱は高い。都市部の親が子供の教育にかける費用はかなり家計に負担をかけている。しかしその教育が受けられない子供たちがいる。都市部に農村から出稼ぎに来ている労働者の子女たちだ。
 都市部に居住する出稼ぎ労働者は現在全国で2億2500万人といわれ、その子女は2500万人もいる。彼らは都市市民としての戸籍がないので公立学校から閉め出されていた。もちろん私立学校に行かせる金などあるわけがない。運がいい子供だけがボランティアの開いている学校で学ぶことができていたが、この問題が広く知られるにつれ、政府も対策に乗り出して一部の都市で公立学校での受け入れを始めている。
 ただし就学のためには出生地証明書など七種類の公的証明書が必要な上、高額の学費が必要なことも多い。また振り分けられる学校もレベルの低いところのことが多いという。ようやく一部の子供が助かった段階で、すべての子供が平等に教育を受けるまで、まだ相当の時間が必要なようだ。
 こうして教育の差別を受けた子供たちは、当然就職でも著しく不利になり、都市部の下層階級に自動的に位置づけられてしまう。
 皆が貧しかった時代はまだしも、豊かな暮らしを横に見ながら下層に甘んじなければならない彼らの不満のエネルギーが蓄積されている。

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