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2012年2月 7日 (火)

佐伯啓思著「反・幸福論」(新潮新書)

 反・幸福論である。不幸論ではない。幸福とは何だろうか。
 GDPの代わりにGNH(グロスナショナルハピネス)=国民総幸福量という指標を元に国を経営しているというブータンが話題になった。幸福は気持ちの問題ともいえるので同じ状況にいても幸福と思う人とそう思わない人がいて比較するわけにはいかない。だから数値化ができないものだ。
 問題なのは、我々には幸福になる権利がある、と思わされていることではないだろうか。頭の良し悪し、美人か残念ながらそうでないか、金持ちか貧乏か、など比較することが可能であることの違いで人は不幸であると感じることがある。努力で何とかなることならよいが、どうしようもないことの方が多いのがこの世である。世の中の不公平さこそが不幸の原因であり、それをなくすように変えていけば人は幸福になれると思われている。
 でもそんなことでは人は幸福になることはできないのではないか、というのがこの本の言っていることである。同感である。幸福なんて求めるほど逃げていく。幸福にこだわることをやめれば楽になるのではないだろうか。幸福は後になって回顧するものかもしれない。
 その視点で見てみると今のマスコミも政治家も皆幸福追求を絶対正義のように振りかざしてものの価値を計っている。皆幻想に踊らされているのだ。私はおかげさまでいつでも幸せだ。

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