中国ウオッチ・地盤沈下
上海で建設中の、上海中心大厦の周辺で地割れや地盤沈下が発生している。このビルは地上121階・地下5階で高さ632mとなる予定で上海一高いビルになる予定。完成は2014年。
インターネットに寄せられた情報ではこのビルの工事が進められる中で、周辺の地面が沈下し始め、近くの道路では4mに渡って亀裂も入っているという。
これに対して工事会社側は「周辺の地盤については厳密な観測を続けており、いずれも想定内だ。亀裂は基礎工事に伴う正常な沈降現象の結果だ」と上海当局に説明したという。亀裂については天候を見て補修するし、観測も継続するという。
専門家は工事によって地下水の流れが変わった可能性があるという。また、工事で水道管が破損して土砂が流され、地盤沈下が進んでいるという意見もある。
日本では高層ビルを建てるために地下の地盤の強度をかなり厳密に確認して工事を行う。しかし上海は地震がほとんどない。そのためにその辺の確認が不十分ということがないだろうか。建ち上がったビルの重みで「上海の斜塔」ができないといいが。
大きな事故は想定外で起こるものなのだ。
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