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2012年2月16日 (木)

中国ウオッチ・TPP

 日本のTPP参加について中国のマスコミもしばしば取り上げている。おおむね日本のためにならないというトーンであり、それより中国、韓国と関税撤廃の関係強化を優先した方がそれぞれの国にとって利益があり、さらにそれがアジアにとってもいいことだ、という論調である。

 私は無条件にTPPはいいことだと思っていたが、韓国とアメリカの間で結ばれた関税撤廃の条約の付帯条件の話を聞くと、かなりアメリカに都合のよい条約のようである。TPPについてもアメリカリードでアメリカに都合のよい条約になるおそれがありそうだ。このままだと幕末に徳川幕府がアメリカと結んだ不平等条約の二の舞になるともいわれる。大国に限らずどこの国も自分の国に都合のよい条約を結ぼうと全力を尽くす。これが世界だ。ところが日本はそのようなときに相手に妥協してしまうことが多い。日本に主導権があるようなときにも相手に善意を期待して譲ってしまう。

 アメリカと中国のどちらが信用できるかといえばそれはアメリカの方が間違いなく信用できる。しかし条約を結ぶに当たっての押しつけがましさについてはアメリカはかなりえげつない。悩ましいところだ。
 日本の国力はどんどん低下しつつある、とはいえ今のうちならそれなりのポジションであり、今回のTPPについても日本が参加するかどうかでその価値は大きく違う。アメリカにとっても日本が参加する方が都合がいいはずだ。それを手がかりに何とかアメリカの押しつけてくる要求を是々非々で交渉してほしいところだが、できるかなあ・・・。
 アメリカに譲れば中国にも同じように譲らざるを得ないことは幕末の不平等条約の時に経験していることなのだが、交渉に当たる人にそれだけ歴史的な責任を背負っているという責任感の自覚があることを望むが。何せ日本の役人は責任をとらされないですむ時代を長く経験しすぎて責任のなんたるかの自覚がないのが当たり前だし・・・。

 日本の危機は、経済や債務残高よりも遙かに精神的な脆弱性の方にあるのではないだろうか(アメリカの病的な正義感、中国の拝金主義と並んで)。

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