中国ウオッチ・慣れるべきだ
国連の対シリア決議案はロシアと中国が拒否権を発動して否決された。シリアのアサド政権は強気になって反政府活動に対していっそう強硬な行動に出ている。世界のマスメディアはこぞってそれを非難している。
北京日報は中国を非難する報道に反論し「中国は西側と異なる政治と伝統の文化の遺伝子を持っている」ので拒否権発動は「当然のこと」と主張し、「西側諸国が自国の利益を元に自国の主張に基づく行動をしてきたように、中国もそうする」のだから「世界は中国が拒否権を行使することに慣れなければならない」との主張を掲載した。
まことにもっともである。日本もアメリカの鼻息をうかがって追従ばかりしないでこれくらい毅然としてほしいものだ。
中国が言いたいのは、これからは、世界は中国の拒否権に慣れなければならないし、中国の横暴にも慣れなければいけないと言いたいのだろう(もってのほかだが)。
中国は今までシリアへ投資してきた自国の利益のために、そしてこれからの利権拡張という目的のためにアサド政権の存続を望んでいるのだろう。
だがアフリカは変わりつつある。中国の思惑通り行くかどうか予断は許さない。アサド政権が倒れたとき、かえって中国は不利益を被ることになりはしないだろうか。まあ中国のことだ。それでもめげずに次の手を打つだろう。アメリカみたいに嘘の大義名分を振りかざさないだけましかもしれない。
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