中国ウオッチ・エルメスも敗訴
iPad商標問題で、中国の商標権の取り扱いに世界中が首をかしげている。今度はエルメスが、中国の会社が「愛瑪仕(エルメス)」を先に商標登録を申請したため、それまで使っていた「愛瑪仕」を使うことができなくなった。エルメス側はこれに不服申し立てを行っていたが、敗訴した。
エルメスは世界中が知っているブランド中のブランドである。これでは商標権の意味がない。商標権とは長い間に積み重ねられた商品とその会社の信用の上に成り立つもので、それを簡単に真似することでその信用が損なわれないよう保護する目的で作られたもののはずである。
ブランドがあってしかる後に商標権が存在するはずなのに、商標権だけが一人歩きして商売の種になるなどというのは本末転倒もいいところだ。これを見ていると現在の中国には信用というものなどない国だということがよく分かる。信用のない国に信義はない。信義のない大国は世界にとって脅威以外の何物でもない。
残念ながらそもそも大国には信義などないことは歴史が証明しているのだが、ここまで露骨なのも情けない。
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