中国ウオッチ・欧州支援
ドイツのメルケル首相が二日と三日、中国を訪問して温家宝首相と会談した。その後の記者会見で温家宝首相は欧州支援を検討していると述べた。
以前にもEUの要請を受けて中国は支援を示唆していたが、その見返りとして要求していた条件が、EUにとっては受け入れがたいものであったため具体化していなかった。今回メルケル首相がどの程度の妥協案を出したのか、そして中国はどの程度の要求に変更したのかは全く分からない。しかし互いに狸である。過剰な要望をぶつけ合いながらいくらかでも有利なものを獲得するべく話し合ったのだろう。
たぶん妥協点が見えたのだろう。これでEUは一息つくだろう。そして同時に中国はEUに対する発言権を確保することになるのだろう。
日本の外務省、そして政治家諸君、これが外交なのだ。日本が豊かであった時代、かなりの金をアメリカや中国、韓国、東南アジアにばらまいていたように記憶するが、日本の発言権やポジションがそれで上がっただろうか。何かその遺産でも残っているだろうか。取り返しのつくことではないし、そんな時代はもう来ないだろう。残念だ。
これからの日本の若者は、自分自身の実力を上げて自分の力で世界の中で競争していかないといけなくなった。今までのように、日本という金看板で、国内だけで日本の企業の力を背景にすることは出来ない時代になった。心ある若者はすでにそれを知っていてがんばっているようだ。君たちに期待する。自分探しなどとたわけたことを言って努力を怠り、下流志向している人たちは、もう親も面倒見切れなくなって、自分で自分の始末をするしかないことに気がつきだしているから、それに引きずられないよう前を向いてチャレンジして欲しい。人の分まで働くことはすばらしいことで、ちっとも損なことではないのだから。
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