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2012年2月21日 (火)

「清末見聞録(清国文明記より)」・北京近郊の名勝・西山の二日④

 「金剛宝座」 はいわゆる妙高台(妙にはすばらしいという意味があるが妙高台で何か意味があるかもしれない)である。伝え聞く金剛座はインド須弥山にあり、諸仏はこの座にあって金剛定(こんごうじょう)に入るので金剛座という。その形は五塔が向かい合い、おのおの宝相を具足するという。乾隆十三年、西僧がその模型を携えてきた。そこでそれに基づいてここに宝座を作った。すべて大理石製で荘厳を極めている。台の真ん中から階段を上がってすぐに五座宝塔の下に登ることができる。上には乾隆御筆の現舎利光の扁額を掲げてある。台上に立ってあたりを見れば左には玉泉山の高塔、昆明地の波光を望み、右には香山の絶勝を見、前には烟霞の間はるかに帝都を俯瞰し、後ろには大行の山を背負っている。風光絶佳、騒人が嘖々(さくさく)碧雲の勝を艶称する(景色がすばらしいと皆がうるさいほど褒め称えるの意か)のももっともである。
 「臥仏寺」 碧雲寺の住僧に相応の布施をし、厚く一宿の礼を述べて十時にここを立ちい
出て、山麓に沿って東に向かい、十一時臥仏寺に着いた。老柏の並木の間を過ぎて牌楼を入る。この寺は唐代の古刹で、はじめ兜率(とそつ)といい、元の時代には昭孝といい、洪慶といい、明の時代には永安という。後、雍正帝に名を十方普覚寺と賜った。勅賜の扁額及び御製碑文がある。後に臥仏の像があるので俗に臥仏寺という。仏像は約二丈あまりあり、周囲には十二菩薩がある。寺中には唐の貞観の時代に作られた栴檀(せんだん)香の臥仏像があると伝えているが、今はない。堂前には沙羅双樹がある。西域伝来のもので、この寺創建の時植えられたものだという。その大きさは約三囲。

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