中国ウオッチ・ガラスの雨
上海では、2月から住宅、病院、学校、丁字路正面などの二階建て以上の建物はガラス張りにすることを禁止する条例が施行された。上海では昨年ガラスの外壁がくずれてガラスの雨が降る事故が相次いだためである。
昨年五月には一日に3棟のビルのガラス壁が崩落した。8月には高層ビルの46階のガラス壁が一部崩落、幸い死傷者はなかったが地上の車両などに被害があった。
調査によると上海には繁華街などに3655棟のガラス壁の建物があり、そのうち35棟に「深刻なリスク」があり、440棟に「リスク」があると判定されている。
建築規制の緩かった時代の建物もあるだろうが、規制があっても事故が起きるまでは手抜きは判明しない、という論理で作られている建物が少なからず存在しているかもしれない。五年もたてば事故があっても外的条件やら不可抗力といういいわけが堂々とまかり通る世界だ。
上海だけではないと思うと案外怖い。
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