AIJ
投資顧問会社のAIJが企業の年金資金の投資を引き受けて、利益があるように報告しながら実は引き受けた2000億円の大半を喪失していたことが分かり、同社の幹部が強制調査されている。
ここに新たな事実が判明した。旧社会保険庁OBの投資コンサルティング会社社長が、厚生年金基金向けの資産運用セミナーを繰り返し開催し、AIJとの契約を推薦していたという。
それだけではない。AIJに年金資産の運用を委託していた74の厚生年金基金のうち、少なくとも三分の二に旧社会保険庁のOBが天下りをしていたことも判明したのだ。
セミナーでAIJを推薦していた投資顧問会社の社長はAIJとコンサルタント契約を結び、年に数百万円の報酬を得ていた。そして2000年代前半からOB人脈を利用してセミナーを開催して勧誘していたという。これでは推薦どころか推進していたのだ。
ことほど左様に旧社会保険庁というのは社会的に害毒を振りまき続けていたのだ。もちろん社会保険庁にいた人が全て悪い人間ではないだろうが、このような組織にいたのではまともな人間もたぶんかなりゆがんでしまっていると疑われても仕方がない。
今回のAIJに関係した旧社会保険庁の人間に必ず刑事罰を、それも厳罰を科すことを希望する。それが責任を取るということだ。
「ニュース」カテゴリの記事
- 意見の相違(2022.06.25)
- 諸刃の剣(2022.06.23)
- 気になる数字(2022.06.21)
- ニュース雑感・国会関連(2022.06.02)
- ニュース雑感・朝鮮半島(2022.06.02)
コメント