中国ウオッチ・南京大虐殺否認罪
名古屋市と中国・南京市は姉妹都市の間柄である。その名古屋市の河村市長が南京の30万人の大虐殺を否定したとして南京を中心に強い反発運動が起こり、親善のためのいろいろな行事が取りやめになっている。 以前にも取り上げたが、河村市長は当時一般市民が殺されたこともあっただろうが、中国が言うような30万人もの市民を虐殺したようなことはなかったのではないか、といっただけである。作戦として市民を殲滅するような計画的な殺戮行動を日本軍は行っていない。意味がないからだ。ただし、市街戦の中で少なからざる一般市民が犠牲になったであろうことは間違いないだろう。そして中国軍も市民に紛れ込むという行動をとることによって市民の犠牲を増やすことになったであろうことも事実だろう。河村市長は意図的虐殺はなかったと云ったのであり、市民に多数の犠牲があったことを否定しているのではない。
同じことではないか、と思う人もいるだろうが、私は全く違うと思う。アウシュビッツのような計画的、殲滅的殺人行為は、戦争とは違う次元の犯罪である。もちろんだからといって戦争を肯定するつもりなど毛頭ない。
だが一部の中国人は南京事件をアウシュビッツと同格に置こうとしている。これに対しては断固として違うものだと主張していいと思う。南京事件を否定することは日本の中国侵略を否定するものだというのは云いすぎである。南京事件が中国の言うとおりでは無いのではないかと思う日本人は数多いが、その人たちは日本が中国で行った戦争が侵略行為であったことは認めざるを得ないと承知している。
ただ人道的見地から中国の言い分を丸ごと受け入れるのはそれこそ歴史認識が間違っていると思う。
南京大虐殺否認罪というのはドイツやオーストリアでナチスの犯罪を否定したものに適用される「大虐殺否認罪」を参考にしたもので、これを法律化して河村市長を告発しようとするものだそうだ。そのままでは川村市長に罰則はないが、中国に入国したとたん処罰されることになるそうだ。もちろんまだこの法律は提案されただけである。私もこのようなことを公言していると適用されるのだろう。
最初、南京大虐殺避妊剤と変換されたので不謹慎にも笑ってしまった。
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