家族の写真
昔撮ったフィルムをスキャンしてデジタル化している。まずプレビューをして、変色が強いようなら退色復元をかけ、傷やほこりが目立つようならアイステクノロジーをかける。補正を追加するとスキャンに時間がかかるので必要最小限にとどめる。補正は後で本当に必要なものだけを編集ソフトで加工できる。
しかしフィルムの黄色く変色しているのが時々ある。ひどいのになると同じ一本の中にまだらに変色がある。これは現像の手抜きだ。洗いが不十分だったり痛んだ現像液を使ったのだ。ちゃんと処理されたものは古いネガでも色が少し薄くなる程度で黄色くなったりしないものだ。良く撮れている写真がまだらに変色していると怒りを覚える。手抜き写真屋の罪は重い。
子供が小さかったときの写真がたくさんある。見覚えのあるものもあるが、こんなのもあったのか、というのも多い。そういう写真が復活する。試しに補正をかけたものをプリントしてみると思った以上にいい写真だったりする。写真屋の手抜きプリントとは全く違う写真が現れる。もし余裕があるなら皆さんも試してみたらいいと思う。
子供の屈託ない笑顔を見ていると、アアこの時代に子供からたくさん幸せをもらっていたんだな、と分かった。よく、子供の面倒をみて育てたのだから年をとったら子供の世話になって当然だ、などと貸し借りのような話をするが、どうも子供からもらったものは十分あったようで、それ以上求めるのは贅沢だろう。そこから先は子供からまた誰かにバトンタッチしてくれればいい。
恩を忘れているのは親の方みたいだと写真を見ていて思った。
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