中国ウオッチ・重点人群
中国は2015年までにHIV感染者の感染者と発症者の総数を120万人程度に抑える計画を発表した。感染者の急増を何とか抑えようということで、重点地区と重点人群を徹底管理し、減少の方向に持って行きたいという。
重点人群とは、男性同性愛者、生産業従事者と利用者、HIV感染者の配偶者、性病感染者、静脈注射による薬物乱用者、売血者、輸血利用者、HIV感染者を母親とする新生児などである。
HIVに感染していながら治療していない者も多いので治療を受けている人の割合を何とか80%程度には持って行きたいという。併せて予防措置として性感染症、C型肝炎など、血液に関連して感染する疾病についての知識普及に努める予定だという(先日も予防注射の注射器を使い回して肝炎患者が爆発的に発生した事件が報じられていた)。
中国旅行にいったらあなたが「重点人群」にならないために夜の誘惑には乗らないことをおすすめする。
中国は成人感染率では日本と同様かなり低い国ではある(0.1%以下・世界平均は0.8%)。現在世界には約3300万人の感染者がいるといわれているが、中国は絶対数ではアフリカを除けばすでに世界トップクラスのエイズ感染地区であり、東南アジアでもっとも感染率の高いタイなどと接している。また新疆ウイグル地区が今急増中の地区なのだ。意外と知られていないが、ロシアのHIV感染率は1.0%とアフリカ以外では極めて高い。中国の周囲にはそのような国が多いのだ。
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