おじさんいらつく
用事で街に出た。駅周辺は土日でもないのに人であふれている。昔のように人通りが少ないときのことを思えば結構なことだと思うが、広いコンコースや地下街を、もう少し上手に歩けないのかと思う。何も軍隊の行進のように整然と歩けといっているわけではない。三人で五人分くらいの幅でゆっくりと歩かれたりするとぶつからずに前へ出ることができない。前からも人が来るから自分たちが邪魔なことに気がつかないのが不思議だ。ううう、いらつく。仕方がないので一人一人の歩く姿勢を意識して眺めてみた。美しい歩き方をしている人が一人も見当たらない。皆が皆なんだかおかしげな歩き方をしている。自分だってあまり自慢できるような姿ではないだろうと思うが、意識を持って歩くだけでも少しは違うかもしれない。気をつけよう。
街へ出たのはプリンターを買うためだ。ものというのは順番に不調になってくれない。パソコンが不調なので買い換えたのとほぼ同時期くらいからプリンターがおかしくなった。いろいろユーティリティでメンテナンスを試みるが一時的に回復してもすぐ紙が汚れたり筋が出る。もう7年を超えているので寿命なのだろう。今回は試しにエプソンのプリンターを買った。昔はエプソンを使っていたが最近はキャノンだった。プリントのスピードがキャノンの方が早かったからだ。店で聞いたら今はエプソンも早くなったので変わらないという。しかもキャンペーン中で値引率も大きかった。
早速帰って無線LANを設定してプリントにチャレンジ。ううう、いらつく。LANは簡単だったがプリントの設定が面倒くさいのだ。ちょっとした変更をするとエラー表示なしに考え込んでただ止まってしまうのだ。そうなったら停滞しているジョブを消去してやらないと動かない。これはパソコンなしでプリンターが動作できるようになっているために、パソコンからの指示とプリンター独自の機能がバッティングしているからのようだ。プリンターの機能を全く触らずにパソコンからだけの指示を受けるようにする設定があればいいのに。用紙カセットに紙が入れにくい。カセットが二段になっているのだが、A4は片方しか使えない。こうなるとA4の方は普通紙と写真専用紙をいちいち入れ替えなければならない。こんな面倒くさいのは問題だ。いらつく。返品したいくらいだ。欠陥品というわけでなくて使い慣れれば我慢できる程度だと信じたいが、買ったばかりの時にこんなにまごつくとものを新しく買った喜びがぶちこわしになってしまう。エプソンはちょっとおかしいのではないか。それとも私があまりに鈍くさいのか。そうなのだろうと思うとまたいらつく。
健康保険料を近所の銀行に振り込みに行った。国民健康保険ではない。特別に会社にいたときの健康保険を延長しているものだ。ただこれも期限がもうすぐ終わる。そのことは別にして、その振込用紙は四枚組になっている。当然依頼する銀行にも控えが残るようになっている。その用紙には振込先も振り込み人である私の名前も明記されている。それなのに別に振込依頼書を書けという。振込依頼書に振込先の銀行名、支店名、口座、振込先名義人(カタカナと漢字の両方)、私の名前(カタカナと漢字)、住所、電話番号、振込金額を全て正確に書けという(少し書き損じたら書き直しを命じられた)。「なぜこんなことをさせるのか、嫌がらせか」と窓口の女の子に言ったが、困ったような顔をするだけで返事がない。「あんたに言ってもしょうがないか」と聞こえるように独り言を言って我慢したが・・・ううう、いらつく。そういえば振り込みを依頼するたびにこの質問を窓口のおばさんや女の子にしている。全て女の子止まりだ。それが上司に伝えられ、銀行のしかるべき所に伝えられ、そういえばこれは不必要だ、という判断がなされていつの日か振込用紙がある場合はこの振込依頼書がいらなくなるという可能性はこうして消滅する。この振込依頼書は全く何の役目をすることもなく、ただ嫌がらせとして銀行に貯めこまれていくのだろう。日本中の銀行や役所にこのような無意味な書類が嫌がらせとしてため込まれていることを思うと・・・いらつく。
« 樋口毅宏著「民宿雪国」(祥伝社) | トップページ | 中国ウオッチ・毒餃子 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- お役所の無限ループ(2024.09.17)
- 大事なことで(2024.09.17)
- トランプ支持者じゃないか?(2024.09.16)
- 魚を食べる(2024.09.16)
- 微熱(2024.09.16)
コメント