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2012年3月21日 (水)

中国ウオッチ・茶葉残留農薬

 日本政府は農産物の残留農薬の基準を改定することになった。これにより、中国産の茶葉の日本向けの輸出が全面的に禁止になるおそれがあるという。
 たとえば農薬成分であるトリアゾホスの残留基準がKgあたり0.05mgから0.01mgになる。現在EUの基準は0.02mgである。これまで福建省の茶葉はこのEU基準を複数回超過している。日本のポジティブリスト制度では、基準を超えたものが5%発見された場合、全面的にその製品の輸入が禁止される。
 トリアゾホス系の農薬は元々日本では使用禁止であり、検出されることはない。しかし中国では茶葉には使用しないようになっているが、一般農園ではまだ使用している場合があり、茶葉への汚染は可能性として排除できないのが実情である。
 中国側は日本の茶葉業界を守るために基準を定めた、と不満を漏らしているという。

 花粉症というのは、50年前には存在はしていたかもしれないが聞いたことのない病気だった。そして一定量のアレルゲンの蓄積された大人にのみ発症するものとも言われていた。それが今では普通に子供の花粉症患者がいる。アトピーを初めとしたいろいろなアレルギー症の患者が過去と比べたらどれほど爆発的に増加しているか、恐ろしいほどである。これがいろいろな化学物質の蓄積によるものであることは常識である。すでに手遅れであるものの、さらにそれを加速させないためにもやや厳しい規制は必要なことである。特に農薬については微量でも人体に対しての影響が極めて大きなものであることは、人類全体が期せずして人体実験をした結果分かっている。
 中国はその規制について不満を漏らす前に、中国自身が規制を強化するように対策を進める方が良いと心から思う。そしておいしくて安心なウーロン茶を飲ませてもらいたい。

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