中国ウオッチ・インドの携帯電話
インドの携帯電話が急速に普及している。昨年のインドの携帯電話出荷台数は約1億8000万台。対前年14.1%増である。
その中で2008年頃に中国製のコピーブランドメーカーが突然台頭し、2010年にはそれまでのトップブランドであったノキアを抜いてシェア21%で首位を獲得するに至った。
しかしノキアなどの正規メーカーから著作権侵害を指摘されたり、地元インドのメーカーとの価格競争などで苦戦して、2011年はシェアが急落し、3位に転落した。
だが、ただでは立ち上がらないのが中国の企業である。インドのメーカーも実は製品は中国で作られていた。そこでこのコピーブランドメーカーは携帯電話の主要生産地である深圳になんと「インドブランド」企業を設立。インドブランド製品として売り出したところ大人気となっているという。
こうなると何が何だか分からない。こういう世界で戦うには日本の企業はまともすぎるのかもしれない。まともが通用しない世界というのは何とも空しい感じがするが、そんなことでは生き抜いていけない時代なのだろうか。こんなことがいつまでもつづくとは思えないけれど・・・まさかますますそうなるなんてことはないと思いたいが。
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