気力
朝のNHKのニュースで、被災者の気力について報じていた。震災後しばらくしてから、震災直後と比べて気力がプラスになっているかどうかアンケートを採ったという。想像よりもプラスの人が多かったという。約一年後の今回、再び同じアンケートを行ったところ、なんと気力がプラスの人の割合が減っていることが分かった。
理由は将来に対する見通しがいつまで経っても立たないことにある、ということのようだ。仕事を再開するために資金を調達しようとしても、個人では補助資金が出ることが困難なのだそうだ。だから行政の問題であると番組はいいたいのだろう。
気力がプラスになっている人と、逆に低下した人にインタビューをしていた。インタビューに応じた人は皆前向きに生活を立て直そうという人のようであった。うちひしがれているばかりの人では番組の趣旨に沿わないから当然だが、なぜ気力がプラスになったり低下したりするのだろう。
ここからは私が感じたことなのだが、気力が旺盛な人は、その人に役割があると思っている人、つまりその人がいてくれてうれしいと思ってくれている人がいる、と信じることができている人のようだ。そしていくらその人が元気でも、誰かにその人がいてくれてうれしいと思われているという実感がもてないでいる人はついに気力が尽きていくようだ。
わかりにくい言い方だが、「I MISS YOU」といってくれる存在を確信的に持てているかどうかということだ。MISSは言うまでもなく「あなたがいなくて寂しい」という意味だ。つまり自分がかけがえのない人と思われていると信じられるかどうかということだ。それこそが生きがいというものだろう。
今日は定期検診の日で、血液検査、診察、生活指導を受けてきた。高血圧、痛風、血糖値は薬のおかげで一応正常の範囲。ただし前回指摘されていたが悪玉コレステロールが増えている。体重と体脂肪率も増えている。酒の回数と量は間違いなく減らしている。食事もそれほど美食をしているわけではない。とにかく運動不足だ、と断定され、万歩計を購入して記録するように指導された。
まあ予想通り。この検診が終わるとほっとする。さあいつもの友人を誘って今晩は酒盛りだ。早速連絡しよう。るんるん。
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