中国ウオッチ・偽物三題
ポルトガル政府は摘発した中国タバコ24tを焼却処分した。ヨーロッパの多くの国で中国人犯罪グループが偽造タバコの密輸を行っており、特にスペインとポルトガルへの海路による持ち込みが多いという。そこからさらにフランスなどに運ばれていたようだ。偽造タバコは中国で製造され、中国人、パキスタン人、モロッコ人などが関与している。銘柄はマルボロやキャメルなどだが、品質が著しく劣り、ものによってはニコチンが通常の数十倍あったという。北朝鮮のように国家が偽造タバコを作っているわけではないが、これだけ大量に継続的に供給されていると云うことは中国での取り締まりが異常に甘いことを現している。
中国では文化財や美術品の競売市場で様々な不正行為が横行している。このたび当局は偽物と知りながら競売にかける行為を取り締まることになった。今までは競売は物件の真贋を保証するものではない、と責任逃れを許していた。そのために偽物と知りながら平然と本物として競売にかける詐欺行為が横行していたのだという。これだけ偽物だらけだと、たまに本当の本物が手に入るとますます値打ちが上がるから、かえってオークションに熱が入っていたのかもしれない。
「蠟筆小新」とは何のことか分かりますか。蠟筆はクレヨンのこと。つまりこれでクレヨンしんちゃんのことなのである。このクレヨンしんちゃんの商標登録が勝手に中国で登録され、しかもその商標権が次から次に売り買いされて、その使用権の訴訟が複雑を極め、ついにそもそもの使用権が抹消されることになったという。本家本元と関係なく、偽物どおしが権利と金の奪い合いをしている話は天下の笑いもの、恥さらしそのものである。これにより、中国ではクレヨンしんちゃんのベビー服についてだけ商標権の登録が抹消された。
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