映画「ファースター 怒りの銃弾」2010年アメリカ映画。
監督・ジョージ・ティルマン・Jr、出演・ドウェイン・ジョンソン、ビリー・ボブ・ソーントン、オリヴァー・ジャクソン=コーエン。
ストーリーは単純で、刑期を終えて出所した男(ドウェイン・ジョンソン)が自分を罠にはめて兄を殺した連中に復讐するというものだ。復讐すべき相手の全てが分かっているわけではない状況で、策略も何もなく、一直線に目指す相手に迫っていく。それぞれに相手の人生や家族があるのだが、最初はそんなものお構いなしだった。それが裏切りの真相が明らかになるにつれ、微妙にぶれだしていく。
復讐や敵討ちの物語はたいてい面白い。恨みを晴らそうとする人間に感情移入するみたいで、相手を倒すと何となく快感を感じる。
ドウェイン・ジョンソンはもとプロレスラーだった異色の俳優(と云ってもアメリカでは何人か前例があるが)だが、マッチョだけで売るのではなく、結構演技派だ。この映画でもやたらに腕力を振るというアクションシーンは少ない。映画の出だしに刑務所でいろいろな危難に遭いながらしりぞけていった話がファイルと共にほのめかされるが、実際のシーンはない。もしかするとカットされたのか。
最後に黒幕を倒したあと彼はどうするのだろうと何となく心配になった。すでに顔写真は全国にばらまかれているし生きる目的もなくなってしまった。しかし男は最後まで表情を変えずに愛車で立ち去るのであった。
« 中国ウオッチ・抗議船 | トップページ | 映画「ウオーリア&ウルフ」2009年中国・香港・シンガポール・日本合作映画 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 『フック』(2024.10.04)
- 『サンクタム』(2024.10.02)
- 『ロード・オブ・ザ・リング』(2024.10.01)
- 『トップガン マーヴェリック』(2024.09.28)
- 超人ではなくて超人的(2024.09.27)
« 中国ウオッチ・抗議船 | トップページ | 映画「ウオーリア&ウルフ」2009年中国・香港・シンガポール・日本合作映画 »
コメント