中国ウオッチ・抗議船
尖閣諸島の中国領有権を主張する香港の団体「保釣行動委員会」が今週、抗議船で香港から出航し尖閣諸島に向かう、と公言している。これに対し、香港政府は出港禁止命令を出しているが、チャンスがあれば出航を強行するという。
中国本土ではなく、台湾や香港の団体がこのような実際の行動を起こす。何か中国本土におもねる心が見えるような気がするが考えすぎか。
日本の大学の先生が尖閣は日本の領土とは言えない、などと唱え、中国で大々的に取り上げられるかと思うと、中国のネットで、「1953年の人民日報の記事で尖閣諸島は琉球諸島に含まれる、と書かれている」と紹介されていたりする。
中国では「確かに尖閣諸島は琉球諸島に含まれる」と認める人もいるようだ。ただし、「でも琉球はもともと中国領だ」と考えてもいるのだ。沖縄は本来中国領と考えるのは中国では当然のこととされているようだ。尖閣諸島を中国領と認めてしまうと言うことはそこに直結する。まったく勝手に妄想するのはいい加減にして欲しいものだ。
アルフォンス・ドーデの「最後の授業」と云う有名な小説を読んだことがないだろうか。アルザス・ロレーヌ地方がフランス領からドイツ領に移される日の、フランス語での最後の授業の様子が一人の少年の目から見たかたちで書かれた傑作である(どんな話かネットで調べればあらすじが分かります。実際に読むのが一番良いのですが。短い話です)。あの悲劇を沖縄の人たちに味あわせるのか。日本人として堪えられることではない。
思えばチベットの人たちはそのような悲劇のもとにいる。今チベットの子供は中国語の授業しか受けることが出来ない。彼らは今に自分の国の言葉を失うだろう。そして朝鮮半島で日本は同じことをした。歴史的な必然性は多々あることを承知した上で、日本は間違っていたと思う。
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