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2012年7月31日 (火)

中国ウオッチ・漁船団の調査結果

 今月12日に海南省三亜市を出発した漁船団(漁船29隻、補給船1隻)が18日間の航海を終え、三亜市に戻った。
 
 この漁船団は三沙諸島海域を巡り、この海域で試験操業を行って漁業資源の調査を行いデータを収集したという。

 調査の結果、潜在的漁獲量は500万トン、持続可能漁獲量は年に200万トンに上ることが判明した。

 この海域で漁業をしているのは中国だけではない。フィリピンやベトナムなども昔からここで漁をしている海域だ。
 しかし中国はこの海域は自分の国の領海と断定している。そうなれば調査の結果どおり、年間200万トンの漁を行うだろう。
 そうして他の国の漁獲量を合わせれば再生可能な漁獲量をはるかにオーバーしてたちまち漁業資源は枯渇してしまうだろう。

 ましてや中国は他の国よりもはるかに目の細かい網で小さな魚も根こそぎ獲ってしまう。漁業資源の再生はさらに困難になることは今までの中国沿海での事実から明らかである。

 さらに言えば中国漁船団の管理が可能かどうかと言うことである。今でも違法に海外の領海に侵入して漁を行うことが頻発している。その管理も出来ないのに漁獲量を管理することなど出来るはずがない。

 またまたさらに言えば、中国の漁業調査というものの信用性だ。中国の調査や統計に恣意性があることは世界中も中国国民自身も認める事実だ。漁業資源の調査量が水増ししていないなどと云うことが信じられる人はいないに違いない。南沙海域のお魚さんの絶滅の危機が迫っている。

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