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2012年7月25日 (水)

中国ウオッチ・中国をどう思う?

 最近の報道で、日本人で中国に対して「印象が悪い(はっきり言えば嫌い)」と感じている人が84.3%に上ることが報道されたことに対して、中国のブログで、なぜ日本人に中国の印象が悪いのかについて意見が載っていた。

「1960年頃から今世紀初頭まで日本は経済大国としての実力があった。日本人は世界に対して優越感を抱いていたが、中国が世界経済で第二位を奪い、それまでの優越感が消えて、嫉妬とねたみ、恨み、さらに恐怖まで感じるようになった。これが日本人に中国脅威論が生まれるもとになった」としている。
続けて
「日本人のGDPはまだ中国人の10倍あり、世界的なブランドも多い。まだ中国は日本を本当に追い抜いたとも言い切れない。それなのに日本はアメリカと軍事行動を繰り返し、釣魚島問題(尖閣諸島問題)で行動を起こしたりして中国を牽制しようとしている。だが日本が『中国に威嚇された』と主張するのはナンセンスだ」
そして
「中国に対する日本人のイメージは極右勢力によってつくられたもので、日本の世論は一部のメディアにコントロールされており、石原慎太郎などの政治家や既得権益集団によって世論は操作されている。右翼に迎合するメディアが中国に対する歪曲報道やプロパガンダを行い、嫌中感情を生み出している」
だから
「日本人が中国を嫌うのは、政治家とメディアの歪曲のせいだ」という。

 長々と取り上げたのは、これが中国で一般的に「思い込まされている日本の状況」というものだと云うことがよく分かる主張だからだ。中国では日本について極めて偏った報道しか伝えられていない。今まで伝えられたことと矛盾するような日本のいい話はシャットダウンされてしまうこともある。だから日本も中国のように情報操作されていると思っているのだろう。いや中国以上だと思わされているようだ。

 いやあ参考になる意見であった。言っていることは全て裏返せば中国の話なのだと云うことがよく分かる。
 これだけ相手にだけ原因があるという主張を臆面もなく行って何も感じないというのならほとんど病気だ。
 ところで日本人をミスリードしている極右勢力とは誰のことだ。私もそのひとりなのか。それなら田嶋陽子を除く日本人は皆極右勢力か。演技で演じている彼女の考え方が中国から見れば中庸と言うことなのだろうか。そんなのただの道化だ。
 念のため言っておくと私は今の中国が好きか嫌いかと問われれば嫌いだ。だが中国の歴史を含めてのもっと広い意味での中国の文化は困ったことに大好きだ。

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