中国ウオッチ・中国が道徳を教える
中国はベトナムやフィリピンと領有権を争っている南シナ海の島や珊瑚礁を統括する三沙市を新たに設けて行政活動を開始している。人口は二千人程度と言われているが、多くが小さな島に軍事施設や資源探査の基地を設けたもので、中には常時水面下にある珊瑚礁に無理矢理建物を設営して基地にしているところもあり(環境破壊の非難などクソ食らえである)、そこに駐留している人間が三沙市の住民である。
これらの強引なやり方にアメリカ側から憂慮や反発の意見がなされた。アメリカ国務省のヌーランド国務省報道官もアメリカの正式な意見として「中国側のこのような行動は遺憾なことだ」と表明した。
これに対して、中国国際問題研究所の副所長は「アメリカ側は道徳に外れている。ヒラリー長官のもと、アメリカ側の不当な介入が南海の周辺諸国に謝ったシグナル(!)を与えている」と非難した。
中国は東洋的道徳の先生の国である。その中国の言う道徳というのは中国は何をやっても正義で、それを非難するのは道徳的に間違っている、と云うことらしい。うーむ、ずいぶん自分勝手のような気がするんだが道徳ってそういうものだったっけ?
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