NHK時代劇ドラマ「慶次郎縁側日記2」第十話
ついに第二シリーズ最後の「祝言」 常蔵が死んで、おぶんは吹っ切れたように明るく振る舞うようになった。皐月は辰吉とおぶんに祝言を挙げさせてあげたいのだが、晃之助にはまだわだかまりが残っている。悩む晃之助と皐月に相談された慶次郎はおまえ達の問題だ、と冷たく突き放す。晃之助は慶次郎に「父上は常蔵にどのような引導の渡し方をしたか存じませんが、私には常蔵が死んだからと云ってその恨みを忘れることなど出来ません」と迫る。
晃之介は仕事が終わっても毎日そのまま家に帰る気にならず、町をさまよう。その中でまむしの吉次に心の内を鋭く見抜かれ、自らの姿に気が付く。そして皐月に自らの素直な気持ちを吐露することで癒やされるのであった。
そんなさなか、おぶんが自ら根岸の慶次郎のところを訪ねるという。居並ぶ慶次郎、左七、晃之助、皐月、おしづ達を前に、おぶんは「辰吉さんと祝言を挙げることを許してください」と頭を下げる。そして子供の時から自分と父親とのことでいつでも謝り続けてきたこと、自分が幸せになってはいけないと思ってきたこと、それが皐月に、あなたのおかげで自分は幸せになったと云われ、自分も幸せになっていい、と励まされたことなどを訥々と語る。
今は晃之助も祝言を挙げることを快諾、そしてまもなく辰吉とおぶんの祝言がささやかに行われる。
祝言のあと、花ごろもに寄った慶次郎は、お登世に「長いことご苦労様でした」と一人娘の三千代の死以来の心の葛藤の苦労をねぎらわれ、思わずお登世の胸で涙を流す。人が生きる中で堪えてきたものが涙と共に洗い流される静かな癒やしのひとときであった。
いいエンディングでありました。
改めて主要登場人物の配役
慶次郎・高橋英樹、晃之助・比留間由哲、三千代・岡本綾、皐月・安達祐実、左七・石橋蓮司、お登世・かたせ梨乃、吉次・奥田瑛二、辰吉・遠藤憲一、おしづ・梅沢昌代、常蔵・若松武史、おぶん・邑野みあ。
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