わめき合い
衆議院選挙の公示を前にテレビの報道番組は各党の代表をそろえての議論が喧(かまびす)しい。各党と云っても一時は15も16もあったから雛壇に二段になるほどの数だ。今はやっと11くらいに絞られたとはいえ、番組にはそれだけの人々が顔をそろえる。
集まった人の半分は人の話を聞けない人だ。だから人が話している最中に割り込んで自分の主張をわめき倒す。特に社民党の福島瑞穂さんはそれが甚だしい。殆ど強迫観念に駆られているような興奮ぶりだ。他にも主張を始めたら止まらない人は多い。自分は正しい、と信念を持っていることは善しとしよう。しかしだから自分以外の意見は間違っている、と云う原理主義的な主張の仕方には非常に不快を感ずる。
そもそも政治家というのは国民を代表するものであり、国民の意見を善く聞いてその代理とならなければならない。しかし人の話が聞けないような人が国民の声を聞くことなど出来るはずがない。もちろん本人はちゃんと聞いている、と主張するであろう。しかし彼女や彼が聞いているのは自分の考えと同じ人の声だけだ。彼等にとって自分と違う意見の人の声は存在しないに等しく、国民の90%が自分と違っても平然と自分の意見を主張し続けるだろう。
人の話は聞く耳持たぬ、と云う姿勢で、自分の意見を聞け、と云うその態度に非常に不快感を感じる。
今度の選挙の判断基準をここに置いても良いかと思う。
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