嵐山光三郎「妻との修復」(講談社現代新書)
2008年出版の本。新刊の時すぐに購入して読んだ・・・つもりでいたのだが、前半までしか読んでいなかったようである。改めて読み直した(ボケているので読んだことを忘れたのだろうか。途中で止められるような本ではない)。
「妻と修復」をしたいわけではないし、もう修復などと云う次元ではないのだが、ここに書かれている無数の夫婦=男と女の関係が無性に面白いのだ。
嵐山光三郎は編集者として文壇を始めとして裏話の博物館みたいな人である。そこから止めどなく「実は・・・」という話が出てくる。しかも交友も広く、しかもその友人が普通でない人も多いからユニークな話が多い。
文中にT.S君(寺田定男・仮名)などと書いてその人の逸話が述べられるのだが、本当に仮名なのか、お遊びなのか分からない。時に「仮名」のところが「実名」となっていて笑わせる。かなり具体的なのだが、全てこの人の創作なのかも知れない。だってこんなに具体的なら彼の友人達なら嗚呼、あいつのことだ、とすぐ分かってしまうではないか。
かなり露骨に結婚の実態を書いているので女子と小人は決して読んではいけない。子どもにはまだ早いし毒である。また女性はこれを読めば激怒するであろう。
だがしかし、この本を笑いながら読む女性がいたら是非お茶のみ友だちにお誘いしたい。
本屋の棚を探してでも読むべし。面白いこと限りなしである。最初からこの本を読んでいれば結婚相手をもう少し吟味したか・・・結婚しなかったであろう。まあ子どもがいるから良いけれど。
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