宗教集団の摘発
中国当局は邪教と認定したキリスト教系の宗教組織「全能神」のメンバー千人近くを拘束した。「全能神」は古代マヤ歴にもとづく終末論を唱えていた。明日12月21日が世界最後の日になるのだという。
ノストラダムスの予言を始め、終末論は度々世間を騒がすが、科学的根拠は全くないものばかりであり、普通の国は余程のことがなければ本気でこのようなことを唱えている団体を取り締まったりしない。
なぜ中国はこのような新興宗教に神経質なのであろうか。しばらく前に「法輪功」に対しても徹底的に弾圧を加えたことが思い出される。
実は中国の王朝が倒れる時には必ず農民による暴動が起きている。そしてその暴動を指揮するのが新興宗教集団であることが多いのだ。中国の歴史をひもとけばその例は実に多い。
つまり現在の共産党王朝もその歴史を熟知しており、各地の暴動とこのような新興宗教活動が結びつくのが最も恐ろしいのだ。
考えてみれば、共産主義というのもある意味で新興宗教のようなものであった。
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