張り子の虎
韓国が自信喪失して、自らが張り子の虎ではないか、と思いだしている。自らがそう思うくらいだから、中国の口さがないネットなどには、今までの自信過剰気味だった韓国を揶揄する言葉が並べられている。
セウォル号の沈没以来、たった一ヶ月あまりでこれほど様変わりするとは、誰も予想しなかった。それほど大きな事件だった、と言うことだが、韓国の心棒が多分に脆弱であることを国民が気づかされたということも大きいのだろう。昔の北朝鮮ならこれをチャンスと見て韓国へ雪崩を打って攻め込むことだろう。しかし北朝鮮も中国のバックアップなしに軍事行動を起こすほどの金がないのは幸いであった。
中国の習近平は大人(たいじん)の風格に見えるかと思いきや、言動がずいぶんこわもてである。踏み越えてはならない一線を次々に踏み越えているのは国内の不満を外部にそらすため、とも軍部を押さえきらずに暴走を追認せざるを得ないからともいうけれど、周りにとっては迷惑な話だ。
中国や韓国が強い姿勢を示しているのは日本の安倍首相の強い姿勢に対する反発なのだ、などと論評する向きもあるが、これは中国や韓国の国際的な宣伝そのままの物言いではないか。安倍首相が強い姿勢をとっても国民の反発が少ないのは、まさに中国がとっている強硬姿勢のせいだともいえる。
ただ国際的な見方が日本に同情するようではないことが気がかりだ。中国を非難するには世界中が中国との経済関係を深めすぎているからなのだろう。中国に対して強い態度に出ることの経済的マイナスを恐れているのが見え見えで、何が人権だ、と思う。やはりどこの国も自分の国のことしか考えていないのであって、しかも金を中心に世界は回っているらしい。
その中国の経済がきな臭くなっている。不動産バブルは誰が見ても限界線を超えつつあり、ハードランディングが起こらないにしても、ソフトランディングでもリーマンショック以上の激震が世界に走るかもしれない。難破船からネズミが逃げ出すように、中国の巨額のブラックマネーが世界に逃げ出しているという。習近平はそれを腐敗の摘発のかたちで押しとどめるのに躍起だ、と言うニュースが連日報道されている。
戦争をするのが困難なほど中国の金がタイトになればいい、と思ったりするけれど、歴史を見れば金に困ったときほど戦争が起こることを思い出す。それなら北朝鮮も暴走しないとはいえないし、中国がさらに強硬になる可能性が大きいことになる。イヤな世の中になってきた。
« 土屋賢二「ツチヤの口車」(文藝春秋) | トップページ | 志賀直哉「或る朝」 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 何をやっているんだか(2026.09.10)
- これからまた降る?(2026.09.09)
- 線状降水帯の中(2026.09.08)
- 雨が恨めしい(2026.09.08)
- 縁(えにし)(2026.09.07)


コメント