テレビが面白くない
今は亡き、やしきたかじんの番組、「たかじんのそこまで行って委員会」や、「たかじんノーマネー」という番組は今も続いていて面白い(たしか両方とも関東だけ放映されていないはずだ)。なぜ面白いかと云えば、ほかの番組よりもテレビ局の自主規制の枠がゆるいからだ。テレビ番組の自主規制はどんどんエスカレートして過剰になっている。
ニュースはバラエティ番組と化し、CMの合間に細切れに情報らしきものを伝えるが、どこの局のニュースを同じ切り口で、繰り返し放送しているのでほとんど変わらない。
コメンテーターに芸人が起用されることが多いのは、視聴者がテレビ局の自主規制の枠をはみ出した物言いを期待して、視聴率が上がると期待してのことだろう。しかし芸人とて商売だ。テレビ局は芸人だからこそ枠をはみ出さないように厳重に注意しているのではないか。テレビ局に迎合する感性に長けているのが芸人だもの、枠など外したりしない。辛口のコメンテーターもたちまち角を矯められて羊と成り下がる(羊さん、御免)。
こうして同じニュースに同じコメントが繰り返されているから、中国や北朝鮮と同じ、たったひとつの報道や意見が流されているだけだ。
冒頭にあげた番組が、自主規制の枠がゆるいと言ったってそのゆるさはわずかなものだ。それでも面白いのは見ているこちらの本音にちょっと触れるところがあるからだ。つまりほとんどの番組が建前のきれいごとだらけで嘘くさいのだ。
何も差別用語を乱用しろと云っているわけではない。過剰な規制にはテレビ局の視聴者蔑視の匂いを感じてしまうからだ。愚民には自分の頭で考えることが出来ないから、この程度のことでお茶を濁しておけ、と云う匂いを感じる。その自覚がないまま正義の味方を気取っているように見える。多くの人は彼等が考えるよりはるかに賢い。
クレーマーをおそれること、右翼をおそれる如し、と云うのが今のマスコミなのだろう。そのクレーマーの頭にそんな正義を刷り込んだのは教育であり、マスコミなのだから、教育とマスコミのコストと覚悟して修正をしていかないとますます自縄自縛に陥って存在の値打ちを問われるばかりだ。もっと本音を語れ! CMをへらせ!
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