ニワトリ頭
左右に二本の柱を立て、そこに金網を張る。腹を空かせた動物の前の金網の向こうに餌を置く。金網に首を突っこんでもぎりぎり届かないように置いてある。やがて賢い動物なら左右の柱を回り込むと餌の所へ行けることに気が付く。
ところがニワトリは必死にクビを伸ばすばかりで回り込むことに気が付かない。
ニワトリを抱えてぐるりと回り込んで餌のところへ行けることを教えてやる。さすがに今度は同じ事をしても途中で自分で気が付いて回り込んで餌のところへ行くことが出来る。
ところがこのニワトリをしばらく別の部屋に入れておいて一定時間を過ぎてから同じ事をしてみると、ニワトリは再び金網に首を突っこんで餌をとろうとするばかりだという。
これをニワトリ頭というそうだ。自分で試したことはなく、聞いた話だから本当にそうかどうかは知らない。でもイメージはよく分かる。
何だかこの頃自分がニワトリ頭になったような気がしている、というのが言いたかったことである。
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