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2014年7月28日 (月)

景気対策

 韓国経済の先行きが停滞に向かいそうだといわれているが、やはり事実らしく、韓国政府は約4兆円の経済対策を行う方針だという。

 韓国の名目GDPは日本の4分の1程度だから、これは日本なら16兆円の対策に匹敵すると言えようか。戦力の逐次投入はもっとも愚策で、思い切った集中的な投入こそ効果があるとされている。

 げんに中国はリーマンショックのあと、約50兆円の大型経済対策を行って、世界でいちばん早く経済回復を成し遂げ、GDPは日本を抜いて世界第二位となり、世界経済の牽引車の役割を担うことになった。ヨーロッパが人権問題などそっちのけで中国に色目を使うまでになった。

 これは日本の中途半端な経済対策の繰り返しという愚策を教訓としたものであることは中国も認めているところだ。反面教師として日本は中国に貢献したのだ。

 だから韓国は苦しい経済が見込まれるなか、その中国を見習って思い切った経済対策を行うのだろう。

 しかし中国がいま見かけとは違って内面で苦しんでいるのはあの大型経済対策のツケの処理である。韓国はそれをきちんと認識しているのだろうか。日本の失われた20年の轍をふまないために、韓国は大型経済対策を打つつもりだが、韓国政府には大型の財源の蓄積がない。結局国民にその負担がのしかかるだろうと見られているそうだ(当たり前だけど)。

 韓国は一時デフォルトの危機に瀕したことがある。そのとき、日本が韓国ウォンをギャランティーしたことでそれを回避した。しかしそのための日本との通貨スワップという仕組みを、この数年で韓国は継続を拒否して解消してしまった。アメリカは頼られても財政出動は無理だろうし、日本に頭を下げるのはもってのほかとなると、全てを中国の元とのスワップに頼らざるを得ない(すでに巨額のスワップが締結されている)。

 韓国が全ての結果について覚悟していればいいが、一時しのぎでの賭であれば、危険なことである。韓国の国民はそのことに気づいているのだろうか。マスコミはきちんと報じているのだろうか。反日などにうつつを抜かしているときだろうか。

 韓国のマスコミや政治家には北朝鮮に使嗾されている者が少なからずいる、というのは良く聞く噂だが、もしそのような人々がいるとすれば、彼等は韓国が破綻して北朝鮮並みになることこそめざす韓国の姿だから、願ったりの状況なのかも知れない、などと人ごととしてこのニュースを聞いた。  

 韓国には二回観光で行った。非常にフレンドリーで(ソウルのガイドだけはやや反日的な匂いを嗅いだ。父親は軍人らしかった)いい印象しか残っていない。だから韓国国民には同情するが、この頃の過剰な反日行動の報道にはいささか反感を禁じ得ない。もし韓国が衰退したら「それ見たことか」と言いかねない自分がいる。

110309_92煩悩じゃ!

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