いきおいにまかせて
韓国の朴槿恵大統領の支持率が、中国の習近平主席の韓国訪問のあと3%回復した。これが一時的かどうか、注目したい(一時的だと思うけれど・・・)。
朴槿恵大統領は、就任前の大統領選での演説で2020年に月面に太極旗(韓国の国旗)をはためかせる、と述べていたそうだ。もともと韓国の予定では2025年に無人の月探査船を打ち上げる計画を発表していた。
そもそも月面には大気がないから風は吹かず、太極旗ははためくことが出来ないのだが、それは置いておく。
このたび朴槿恵大統領は、就任後に新設された未来創造科学部と共にあらためて五年前倒しの2020年打ち上げを推進する、と発表した。
これについて韓国航空宇宙研究員の前院長が「予算さえ確保できれば難しいことではない」と語ったそうだ。
SF好きだったこともあり、宇宙に興味があるので志は多とするにやぶさかではない。しかしこのようなビッグプロジェクトには莫大な予算が必要であるし、そのための国民の賛同がなければ成功は難しい。
国民の賛同があると云う確信があるというよりも、このようなプロジェクトを立ち上げることで国民の賛同を集めたい、という意図があるとしたら、少しちがうのではないか。
韓国のロケットの打ち上げ成功率はいまのところ残念ながらいささか問題がある。しかも韓国経済はこのような巨額投資に今後耐えつづけられるのかどうか心許ない。「成功してもただのショーでしかないだろう」と言う中国の環球時報の報道が案外当を得ているかも知れない。
パフォーマンスでは国を救えないのではないか。それともまさか中国と組んでアメリカと戦うために秘かに独自の大陸間弾道ミサイルを研究するため、などと云うことはないだろうが。
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