映画「ブラインドマン その調律は暗殺の調べ」2012年フランス
監督サヴィエ・パリュ、出演ジャック・ガンブラン、ランベール・ウィルソン、ラファエル・アゴゲ他。
製作・脚本はリュック・ベッソン。ベッソンが関係したものはおおむね面白い(たまにとんでもない駄作もあるが)。盲人の暗殺者と孤高の刑事の戦い、というのがキャッチコピーだ。
強い盲人と言えば「座頭市」だが、それを換骨奪胎した「ブラインド・ヒューリー」というアメリカ映画があった。ルトガー・ハウアーが主演で期待したのだけれど、期待外れだった記憶がある。
この映画の盲人の暗殺者・ナルヴィクはもともと情報部の特殊戦闘員だったのが失明して、いまは調律師をしている。
不可解な殺人事件がつづけて発生し、それに関連があると睨んだ刑事・ラサールは鋭い直感からナルヴィクが犯人ではないかと考える。
ナルヴィクの目的は何か?それを追求していくなかでラサールとナルヴィクに不思議な心の交流が生じていき・・・という物語だ。
もちろん面白い。
ラサールという刑事は無精ひげでむさ苦しい中年男なのだが、部下である美人の刑事から慕われている。なんでだ!とちょっと妬ましい。
盲人が活躍したりするとついこちらも視力にハンディがあるような気になったり、他の登場人物も目が見えないように錯覚したりしてややこしい。感情移入しやすいのかも知れない。眼は大事だ。
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