夫の家事手伝い
夫婦にアンケートをとったら、家事の手伝いを多少はしている、と答えた男性が多いのに、手伝いをしてくれない、と歎いている妻が多いらしい。
テレビでその実態、というのを具体的な夫婦の様子で見せていて、それを見てなるほど、と思った。
もともと手伝う気のない男は論外だが(そんな男はそもそも結婚する資格がないので、そんな男と結婚した女性は、自分の判断を反省してあきらめて男に期待しないまま生きるか別れるしかないだろう)、普通は手伝うつもりがある。しかしその根底にあるのは、自分は手伝うのであってメインは主婦であるという意識である。
だから男が家事手伝いをしたのに、妻の言葉で嫌気がさしてしなくなった、というのが多いのだ。
テレビで見ているととにかく夫のやることなすことに妻が口出ししている。我慢した夫が差しがにむっとした様子を見せると、まずい、と思うのだろう。そのあとは無言でじっと夫のやっていることを見ている。それも気詰まりなものだ。
妻は、二度手間になるからちゃんとして欲しい、やり方が雑である、無駄が多すぎる、手際が悪すぎる、などと思っているようだ。
男だから仕様がないなどとは思わない。やるからにはきちんとやるべきことで、家事だっていいかげんにやって良いものではない。
しかし妻の意識の根底に、家事については自分の方が上位である、私はあなたよりもうまいと認めなさい、と云う気持ちがあり、その念押しが繰り返しなされているように見える。
これは社会が(とくに日本社会が)いまだに男性上位の価値観にあることによるものだ、とフェミニストなら指摘するところだろう。確かにそれも事実だけれど、しみこんだ価値観はすぐには消え去らない。
女性が口うるさいのは本能的ものだが、本当に賢い女性はまことに男性をうまくしつけていて、妻以上に家事の得意な夫を獲得している。どうしたらよいかは自ずから明らかだろう。
料理や炊事洗濯の得意な男を探して夫にしようなどと思ってはいけない。しあわせは探すものではなくて獲得するものだ。
それにしてもテレビで口うるさく言う妻に辟易しながらエプロンを着けて台所に立つ夫を何組を見せられたけれど、見方によれば仲の良いことで、それこそがしあわせな姿に見える。
父に先立たれて、口うるさく言う相手のいなくなった母が口が利けなくなったことを思った。
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