家へ帰りたい

今日老母が退院した。先週手術(点滴用ポートの埋め込み)後の抜糸をしたので、退院はいつでも可能だったのだが、家へ帰ってからの受け入れ体制がなかなかたいへんなため、今日になった。
老母は入院する前とうってかわって元気になり、あと長くても半年、などと云われていたのがうそのように活発に動く。上半身の太い血管に直接高カロリーの点滴が出来るようになったからだ。そして家に帰りたい気持ちを、言葉に出来ないからしきりに仕草で表す。
でも寝たきりで誰かの介護が常に必要であることは変わりがなく、病院なら専門の看護師が入れ替わり立ち替わり面倒を見てくれるけれど、家に帰れば当然そこまで行き届かない。
そのことを言って聞かせて待つように言うのだけれど、帰りたい気持ちが強い様子だ。どうしてなのだろう、と思っていたのだが、何となく分かってきた。
看護師にはわがままが言えず、従うしかない。しかし家に帰れば気を遣う必要がない。自分の希望を自分のペースで主張できるのだ。多分そういうことなのだと想像している。
金銭的には入院しているより自宅介護のほうがありがたい。本人もそれを希望しているし。しかし介護するほうはこれから再び気が抜けない日々が続く。
私も疲れた。家に帰りたい。
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